アメリカのミステリー作家。1920年代から30年代にかけて様々な雑誌に短編作品を発表し、またミステリ長編も1933年から35年までの間に3つの作品を発表していますが、現代では既に忘れられた作家となってしまっていて、また詳しいプロフィールもほとんど分かっていません。
日本では戦前に第2長編の「鍾乳洞殺人事件」が邦訳され、黒白書房の世界探偵傑作叢書でも刊行されましたが、注目すべきはその邦訳を金田一耕助シリーズで有名な巨匠・横溝正史が担当している点です。
そしてこの「鍾乳洞殺人事件」は金田一耕助シリーズの代表作の一つ「八つ墓村」の構想に影響を与えたと言われ、同長編の中には”鍾乳洞を舞台にした探偵小説”と「鍾乳洞殺人事件」を指すと思われる記述も出てきます。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | The Murders at Loon Lake | 1933 | - | |
2 | 鍾乳洞殺人事件 | 1934 | 扶桑社ミステリー0469「昭和ミステリ秘宝 横溝正史翻訳コレクション 鍾乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密」('06) 黒白書房 世界探偵傑作叢書5('35) 探偵小説'32.5 |
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3 | The Fires at Fitch's Folly | 1935 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | The Darker Brink | 1922 | - | |
2 | Dedication | - | ||
3 | That Psychology Stuff | - | ||
4 | The Secret Fear | 1923 | - | |
5 | Crisscrossed | 1924 | - | |
6 | The Right Answer | 1926 | - | |
7 | Stubby Tells It to the Marines | 1927 | - | |
8 | The Braggart | 1929 | - | |
9 | Jigsaw | 1933 | - | |
10 | The Loon Lake Horrors | - | 長編1か | |
11 | The Locked Vault Killing | 1936 | - | |
12 | Fires at Fitch's Folly | - | 長編3か |
【参考】「横溝正史翻訳コレクション 鍾乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密」(扶桑社 扶桑社ミステリー)