アメリカの推理小説家で、”キンジー・ミルホーン”シリーズで有名なスー・グラフトンとともに現代を代表する女性私立探偵小説作家です。
生まれはアイオワ州ですが、育ちはカンザス州で、後にイリノイ州シカゴに移り住み、シカゴ大学の博士号をとります。
そして大手保険会社に勤めるかたわらスチュアート・カミンスキーの創作クラスに通い、1982年、13社目に持ち込んだ出版社より「サマータイム・ブルース」を発表し、一躍人気作家となります。 その後1986年からは専業作家となりました。
その彼女が生み出したシリーズ探偵で女性私立探偵のV・I・ウォーショースキーは彼女の住むシカゴを舞台とし、保険詐欺などの金融調査を専門とする私立探偵ですが、前述ような作者の経歴が生かされたキャラクターといえます。
このシリーズはグラフトンのキンジー・ミルホーンシリーズとともに、現代社会で苦闘する女性たちに勇気を与える作品として高い支持を集めています。
また、著作活動以外にも1986年創立の女性作家地位向上のための団体〈スターズ・イン・クライム〉の創設に関わり初代会長を務め、「ウーマンズ・アイ」、「ウーマンズ・ケース」等のアンソロジーの編纂で編集者としての顔も見せたりと、幅広い活動を見せています。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | ゴースト・カントリー | 1998 | 早川文庫104-14 早川書房('98) |
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2 | Bleeding Kansas ブラッディ・カンザス |
2008 | 早川書房('09) |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 | |
1 | A Taste of Life and other stories | 1995 | - | ||
1 | A Taste of Life 命をひとくち |
1989 | HMM'98.9 | ||
2 | ディーラーの選択 | 1988 | 早川書房「ニュー・ミステリ」('95) 早川書房「フィリップ・マーロウの事件 I 」('90) |
フィリップ・マーロウもののパスティーシュ | |
3 | The Man Who Loved Life | 1990 | - |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 | |
1 | アンサンブル | 2012 | 早川文庫4-23 | V・Iもの4編ほか全10編 | |
1 | A Taste of Life 命をひとくち |
1989 | HMM'98.9 | ||
2 | スライドショー | ||||
3 | Freud at Thirty Paces フロイトに捧げる決闘 |
1993 | HMM'94.11 | ||
4 | The Great Tetsuji 偉大なるテツジ |
1994 | |||
5 | Acid Test 分析検査 |
2006 | 武田ランダムハウスジャパン「主婦に捧げる犯罪」('12) | ||
6 | Poster Child ポスター・チャイルド |
2011 |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | われらがリリーは野球嫌い | サントリー〔シスターズ〕クォータリーNo.2 86夏季号 | ||
2 | 傷心の家 | 1996 | 早川文庫218-1「愛の殺人」('97) HMM'96.5 |
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3 | Murder at the "Country of Progress" 〈進歩の世紀博〉での殺人 |
1999 | ジャーロ'00秋 |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 動物たちは共犯者 アメリカ探偵作家クラブ傑作選13 |
1989 | 早川文庫80-15 | |
2 | ウーマンズ・アイ | 1991 | 早川文庫104-7・8(上下) | |
3 | ウーマンズ・ケース | 1996 | 早川文庫104-11・12(上下) |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Writing in an Age of Silence 沈黙の時代に書くということ (沈黙の時代の作家) |
2007 | 早川書房('10) HMM'09.3-8 |
自伝的エッセイ 日本版は一章加筆 |
No. | 事件名 | 発表年 | DVD | 備考 |
1 | When Danger Follows You Home ハッカー殺人事件を追え!(米) (女研修医アン/ハッカー殺人を追え!) |
1997 | - | 監督:デヴィッド・ペキンパー 脚本:サラ・パレツキー、シャロン・エリザベス・ドイル 主演:ジョベス・ウィリアムズ、マイケル・マナッセリ、ウィリアム・ラス 原案:サラ・パレツキー、シャロン・エリザベス・ドイル |