少年向けミステリを代表する作家
少年向けミステリの人気シリーズ〈ハーディー・ボーイズ〉シリーズで有名なアメリカの作家。フランクリン・W・ディクソンはペンネームで、少女探偵ナンシー・ドルー・シリーズも手がけているアメリカの〈ストラッテマイヤー・シンジケート〉の第一級のライターたちが、兄のフランクと弟のジョーのハーディー兄弟が活躍する少年探偵シリーズ〈ハーディー・ボーイズ〉を書くために使用しているものです。
ハーディー・ボーイズ・シリーズは、本国アメリカでは、1927年に最初の作品である「古塔の宝」が刊行されて以来少年たちの間で絶大な支持を集めいて、イギリス、フランス、ドイツなどでも翻訳されことごとくベストセラーとなっています。
日本でもナンシー・シリーズとともに1976年に読売新聞社から〈アメリカン・ジュニア・ミステリー・シリーズ〉という形で10作品が刊行されました。
そして初登場からおよそ70年以上経った今現在においてもまだ新作が書き続けられているという長寿ぶりで、シリーズ作品はオリジナル58作品の他、1979年以降から現在まで刊行されているペイパーバック・シリーズがあり、両者を合わせると発表された作品は何と180作品近くもあります(現在も年3~4冊のペースで新作が書かれています)
ハーディー兄弟は東海岸にある港町ベイポートに住み、父親は有名な私立探偵で、二人とも父親譲りの推理力と行動力を兼ね備え、危険で難解な事件に二人で力を合わせ勇気を持って立ち向っていきます。
どちらかというと行動派の一つ年下の弟のジョーを、慎重派で冷静沈着な兄フランクがフォローする形で息の合ったコンビで上手く事件を解決に導いていきます。
次々に迫ってくる危険とスリル、息もつかせぬサスペンス、そして魅力的な舞台設定で、読み出したら止まらなくなる、子供はもちろん大人でも十分楽しめる楽しいシリーズです。