イギリスの作家。詳しい経歴は分かっておらず、本名はユダヤ系に多い名前のハイアム・ラファエル(Chaim Raphael)といい、かつてオックスフォード大学で経済学の教鞭を執っていたことがあり、外交官としての経験もあるといいます。
1956年にアンブローズ・アシャーという探偵を主人公とする長編探偵小説「花火と猫と提督」でデビューしますが、これはイギリス大使館を舞台にオックスフォード大学の哲学講師をしているアシャーが活躍するという、オックスフォード大学を卒業し、外交官を経験したことのある作者の経歴が充分に活かされた作品といえるでしょう。
その作風はユーモアに溢れたファース色の濃い作品が多く、同じ頃に活躍していたマイケル・イネスやエドマンド・クリスピン、シリル・ヘアーなどと同系列の作家と考えれば分かりやすいと思います。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 花火と猫と提督 | 1956 | HPB441 | デイヴィーのデビュー作 |
2 | The Naked Villany | 1958 | - | |
3 | A Touch of Stagefright | 1960 | - | |
4 | A Killing in Hats | 1965 | - | |
5 | A Treasury Alarm | 1976 | - | |
6 | Murder in Paradise | 1982 | - | |
7 | A Dangerous Liaison | 1988 | - |
【参考】「花火と猫と提督」(早川書房 ハヤカワポケットミステリ)
海外サイト「A Mystical Unicorn」様