名探偵登場3 タイトル

名探偵登場3

原題

Enter the Detectives 3

発表年

1956

著者/訳者/解説

早川書房編集部編/宇野利泰他/編集部 中村潤司

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

323(巻末に1・2巻の内容紹介および本集登場の探偵紹介)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ252
探偵小説も、時代とともに変化し、複雑化する。それに従って、小説中に登場する名探偵の風貌も、推理法も、捜査ぶりも、多種多様なタイプが生み出された。ある意味から言えば、探偵小説は、その系列を、一応念頭に浮べて見なければ、それぞれの作品、探偵の優劣を見極めることは不可能かもしれない。その意味で、探偵小説創始以来、生み出されてきた名探偵、約七十人の作品を、年代順に紹介していく本アンソロジイは、今日まで欧米にも例のない新しい試みで、独創的な探偵小説読書の手引きにもなり、同時に、短篇を中心とした探偵小説史ともなるであろう。
本書第三集は、ロイ・コーヘンのハンヴェイ探偵のあとをうけて、1920年、H・C・ベイリーの創造した典型的名探偵フォーチュンに始まり、探偵小説界にかくれもなき大立者、ベルギー人の小男ポアロ、マクドナルドのゲスリン大佐、バークレイのシェリンガム、さらにはセイヤーズの温厚なる英国貴族ウィムゼイ卿、ハードボイルド派の創始者ハメットの探偵コンティネンタル・オプに至る十人の探偵の活躍する十篇の作品が収められている。本アンソロジイ六巻中においても、とくに、多彩な変化に富んだ一巻である。

初版

1956年

重版

1993年3版(1300円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000252-5

1 豪華な晩餐 (H・C・ベイリイ)(フォーチュン)
   (The Wrong Dinner)

2 総理大臣の失踪 (アガサ・クリスティー)(ポアロ)
   (The Kidnapped Prime Minister)

3 虹の真珠 (トマス・W・ハンショー)(クリーク)
   (The Riddle of the Rainbow Pearl)

4 電話室にて (G・D・H&M・I・コール)(ウィルスン)
   (In a Telephone Cabinet)

5 二人のピーター卿 (ドロシイ・セイヤーズ)(ウィムゼイ卿)
   (A Matter of Taste)

6 木を見て森を見ず (フィリップ・マクドナルド)(ゲスリン大佐)
   (Woods for the Trees)

7 宝探し (エドガー・ウォレス)(リーダー)
   (The Treasure Hunt)

8 サイプラス島の蜂 (アンソニー・ウイン)(ヘイリイ博士)
   (The Cyprian Bees)

9 瓶ちがい (アンソニー・バークレイ)(シェリンガム)
   (The Wrong Jar)

10 カウフィグナル島の掠奪 (ダシール・ハメット)(コンティネンタル・オプ)
   (The Gutting of Coufignal)


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