名探偵登場5 タイトル

名探偵登場5

原題

Enter the Detectives 5

発表年

1961

著者/訳者/解説

早川書房編集部編/吉田誠一他/S

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

228(巻末に本集登場の探偵紹介)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ254
1841年にポーが探偵小説の型を確立してから今日までに登場した探偵の数は非常におびただしいものである。超人的な推理を働かせて明察神の如き判断を下す天才探偵や、自分の納得がゆくまで諸所方々をコツコツと調べ歩く足の探偵から、近代探偵小説の最先端を行く行動派まで、さまざまな型が創造されている。本アンソロジーは、それらの名探偵をできるだけ集め、その名探偵の人となりや、捜査ぶりを紹介するにあたる。それに、作品の配列順序は、ほぼその探偵の登場した年代順にしてあるので、名探偵変遷の経過を実際の作品でたどることになる。いわば、生きた短篇探偵小説の歴史ともいえるのである。
本書第五巻は、アントニイ・バウチャーの創造した探偵ニック・ノーブルからはじまる。続いて、ルパンの流れをくむ、現在のロビンフッドであり、一流の犯罪学者でもある聖者、ニューヨーク警察の殺人課の警部トラント、クレイグ・ライス女史の創造した愛すべき酔いどれ弁護士マローン、奇術師マーリニ、ロバート・アーサーの謎の旅行者、さらにはサム・スペード、コンチネンタル・オプ、フィリップ・マーロウとならぶハードボイルド派の名探偵リュウ・アーチャー、保険の外交員スミス、温厚な名探偵マリナーに至る九人の探偵が活躍する九篇の作品が収められている。本アンソロジイのなかでも、本書は読者にはなじみのある、しかも少し毛色の変った探偵を中心に集めた一巻である。

初版

1961年

重版

1975年再版(520円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000254-1

1 パルミエリ伯のように (アントニイ・バウチャー)(ノーブル)
   (Like Count Palmieri)

2 神の矢 (レスリー・チャータリス)(聖者)
   (Nassau: The Arrow of God)

3 さよなら公演 (Q・パトリック)(トラント警部)
   (Farewell the Performance)

4 うぶな心が張り裂ける (クレイグ・ライス)(マローン)
   (His Heart Could Break)

5 入れ墨の男と折れた脚 (クレイトン・ロースン)(マーリニ)
   (The Clues of the Tattooed Man & the Broken Leg)

6 大金 (ロバート・アーサー)(謎の旅行者)
   (The Big Money)

7 女を探せ (ロス・マクドナルド)(アーチャー)
   (Find the Woman)

8 スミス氏、顧客を守る (フレドリック・ブラウン)(スミス)
   (Mr. Smith Protects s Client)

9 名探偵マリナー (P・G・ウッドハウス)(マリナー)
   (Adrian Mulliner, the Detective)


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