名探偵登場6 タイトル

名探偵登場6

原題

Enter the Detectives 6

発表年

1963

著者/訳者/解説

早川書房編集部編/稲葉由紀他/S

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

254(巻末「タフ・ガイ登場」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ255
1841年にポーが探偵小説の型を確立してから今日までに登場した探偵の数は非常におびただしいものである。超人的な推理を働かせて明察神の如き判断を下す天才探偵や、自分の納得がゆくまで諸所方々をコツコツと調べ歩く足の探偵から、近代探偵小説の最先端を行く行動派まで、さまざまな型が創造されている。本アンソロジーは、それらの名探偵をできるだけ集め、その名探偵の人となりや、捜査ぶりを紹介するにあたる。それに、作品の配列順序は、ほぼその探偵の登場した年代順にしてあるので、名探偵変遷の経過を実際の作品でたどることになる。いわば、生きた短篇探偵小説の歴史ともいえるのである。
本書第六巻は、ハードボイルド派の名探偵を中心に選んでみた。ハメットが創造したボクサーくずれの醜男探偵アレクザンダー・ラッシュ、本格ハードボイルド派の不滅の名探偵フィリップ・マーロウの前身といわれるチャンドラーのカーマディをはじめ、テレビでおなじみのスチュアート・ベイリー、タフガイ探偵ピート・チェンバース、弁護士探偵スカット・ジョーダンなど、通俗ハードボイルド派の名探偵三人、それにシムノンの異色探偵〈G-7〉が収録されている。
本書は、ハードボイルド派の名探偵の移り変りを知るうえに、恰好の一巻となるであろう。

初版

1963年

重版

1975年再版(580円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000255-X

1 〈サンセット77〉闇は知っていた (ロイ・ハギンズ)(ベイリー)

2 殺しのストリップ・ティーズ (R・S・ブラザー)(スコット)

3 一杯のミルク (ヘンリイ・ケイン)(チェンバース)

4 犬の好きな男 (レイモンド・チャンドラー)(カーマディ)
   (The Man Who Liked Dogs)

5 殺人助手 (ダシエル・ハメット)(ラッシュ)
   (The Assistant Murderer)

6 タクシーの中の男 (ジョルジュ・シムノン)(G-7)
   (《G7》))

7 やもめ待ち (ハロルド・Q・マスル)(ジョーダン)


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