タイトル | ダイヤモンド密輸作戦 |
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原題 |
The Diamond Smugglers | ||
発表年 |
1957 | ||
著者/訳者/解説 |
イァン・フレミング/井上一夫/井上一夫 | ||
カバーデザイン |
金森達 | ||
ページ数 |
157(巻末「イァン・フレミングとダイヤモンド」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワ・ライブラリ |
1866年、南アフリカのオレンジ河流域に住む一農夫が大粒のダイヤモンドを発見して以来、アフリカは、世界一のダイヤ産出国として脚光を浴びてきた。1902年には〈カリナン〉の名で知られる3025カラットのダイヤが発見されている。このアフリカのダイヤ鉱山を一手に握り、各国の羨望のうちにそのすべてを独占したのが、英国ダイヤモンド協会だった。しかしダイヤの産出量にともなって密輸も大規模になり現在年間100万カラットに上るダイヤが密輸出されている。インフレよけの宝石ダイヤと軍備競争で工業用ダイヤの需要が高まっているためだ。この密輸ルートと闘うために元英国軍事情報部の長官を責任者として、英国政府の強力な援助の下につくられたのが、〈国際ダイヤモンド保安機構〉と呼ばれる秘密機関である。アフリカ各地のダイヤ鉱山での密掘を取締り、モスクワからニューヨークにいたる密輸ルートを押えるのに、世界の各地で秘やかな行動をする調査員の活躍はめざましかった。著者がこの秘密調査員の一人に会ったのは1957年アフリカのタンジールである。オックスフォード出の元軍事情報部第5員として世界の各都市に潜入し、いままた密輸ルートを追うこの男は、ソ連圏への大密輸を一手にする黒幕と対決しつつあった。この地上で、最も絢爛豪華で高価なダイヤモンドは、発掘以来、つねに殺人を含めた犯罪につきまとわれているのだ。 殺人許可証をもつ男として知られる007号を創作したスパイ小説の巨匠が、この世界での知られざる闘い、ダイヤモンド密輸作戦の全貌を描く異色のドキュメントである! |
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初版 |
1965年(220円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |