タイトル | 007号/世界を行く |
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原題 |
Thrilling Cities | ||
発表年 |
1963 | ||
著者/訳者/解説 |
イァン・フレミング/井上一夫/井上一夫 | ||
カバーデザイン |
池田拓 | ||
ページ数 |
209 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワ・ライブラリ |
著者イァン・フレミングは、かつて来日した時にいったものだった。「ミスタ・ボンドが東京に来たんでね。わたしの仕事は彼について回るだけなんだ」 イギリス秘密情報部の007号ジェイムズ・ボンドをご存知の方なら、彼の活躍する舞台が世界の各地であることは知っている。『サンダーボール作戦』、『ドクター・ノオ』ではジャマイカが、『ゴールドフィンガー』ではマイアミからテキサスへ、『女王陛下の007号』ではフランスとスイスが、さらに『007号は二度死ぬ』では東京と福岡が……というふうに、不死身の男はつねにその土地の犯罪網のまっただ中にとびこんで、超人的な活躍をする。しかも、その土地の描写は詳細をきわめ、読者にフィクションであることを忘れさせる手法には定評がある。フレミングはいう。”わたしは一生を通じて冒険に関心をもってきたし、海外に出ては、明るい大通りをはずれた裏路地に、その都市にかくされた本当の鼓動をさぐりに行くというスリルを楽しんでいた。おそらくわたしをスリラー作家にしたのは、こういう習性のせいだろうし、こんどの旅行も、わたしがスリラー作家の目で人間や土地やいろいろなものを眺めるようになっていることはまちがいない” したがって、この本は単なる世界旅行の紀行文ではない。イァン・フレミングの分身、007号の目で見、味わい、肌でふれた世界の裏街道であり、異色の文明批評である。そのうえ、世界の美酒を愛し、一流の美食家である著者による世界旅行のガイド・ブックでもある! |
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初版 |
1965年(280円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
なし |
まえがき
1 香港
2 マカオ
3 東京
4 ホノルル
5 ロサンジェルスとラス・ベガス
6 シカゴ
7 ニューヨーク
8 ハンブルク
9 ベルリン