生れながらの犠牲者 タイトル

生れながらの犠牲者

原題

Born Victim

発表年

1962

著者/訳者

ヒラリイ・ウォー/川口正吉

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

240

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ858
失踪した女の名は、バーバラ・マークル。13歳。愛称をボビーというその美少女は、霧深い夜、突然姿を消してしまった。バーバラの母親エヴリンの憔悴ぶりは見るも無残だった。貧しいながら、母ひとり子ひとりの平和な暮しが、一夜を境に、絶望の暮しと変ってしまったのだ。頭がよくてかわいい娘を生きがいと思えばこそ、エヴリンはデパートの事務員として一生懸命働いてきたのではなかったか。よりによって、その娘が謎の失踪を遂げようとは!
一方、その夜も遅くパトロール中の警官から事件を知らされたフレッド・フェローズ署長は、ことが年若い娘だけにいやな胸騒ぎを覚えた。さっそく配下の署員に一世捜査の命令を下した。が、バーバラを見たという者もいなければ、足どりも全然つかめなかった。─翌朝はやく、エヴリンの家をたずねたフェローズは、バーバラが失踪する前の晩、生れてはじめてのダンス・パーティに出かけたことを知った。その事実から推せば、若い娘たちの例にもれず、性の甘いかおりをかぎつけた後の不祥事ではなかったか? が、フェローズの願いもむなしくその線からの捜査も行きづまるばかりで、バーバラの行方は杳として知れないのだった……。
一少女の失踪事件のうらに隠された意外な男女関係の絵図! サスペンスあふれる犯罪小説の白眉!

初版

1964年

重版

1998年再版(1000円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000858-2

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