失踪者 タイトル

失踪者

原題

The Missing Man

発表年

1964

著者/訳者/解説

ヒラリイ・ウォー/小倉多加志/N

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

215(巻末「ヒラリイ・ウォーの最新作」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ874
満々と水をたたえた湖の朝あけ─あたりの美しい景色を映して、湖水はキラキラと輝いている。またまた暑い日ざかりがやってきそうな気配である。が、ここリトル・ボヘミアの水泳場はあと一週間ほどでシーズンも終わりを告げようとしていた。
水泳監視のアルバイトをしているジャック・ウィンスロップは、眠い目をこすりながら、ガランとしたダンスホールの床の上を通り、飲料水売り場の方へ歩いていった。同じアルバイトをしているモリーも既にやって来ていて、カウンターの奥で景気のいい音を立てている大きなコーヒー沸かし器から、コーヒーをついでジャックに渡した。眠気覚ましにグイッと飲み干すと、ジャックは外に出て、ヴェランダから砂浜に降りた。袋と熊手をもち、前日の荒れ果てた砂浜の掃除をするためである。
が、そうして砂浜の端から80ヤードばかりで、ジャックは思わず立ち止まった。少し先の奥まった所から、裸の足が2本突き出ている。若い女の足だ。乱れたワンピースの下からはスリップがのぞき、しかも、その見事な身体と美貌の女の首には、太い紐が喉の肉に食い込むほどに固く結ばれていた!
情痴の果ての殺人か、それとも? コネティカット州ストックフォード警察はフレッド・フェローズ署長以下、謎の犯人を追って早速乗り出していったが……

初版

1965年(260円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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