黒の殺人鬼 タイトル

黒の殺人鬼

原題

All Shot up

発表年

1960

著者/訳者/解説

チェスター・ハイムズ/片岡義男/大原千

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

238

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1204
人通りの絶えた夜の修道院通り。自動車のタイヤを外している黒人のタイヤ泥棒がいるだけだった。そしてこの黒人だけがその夜の夢のような恐しい出来事の目撃者だった。
最初通りに出現したのは、大海でも横断できそうな、黄金色のキャデラックだった。しかも、相棒のササフラスがアフリカの女王然として二人の見知らぬ男と同乗していた。驚いて黒人が見つめていると、車の前を黒い小さな影が通り過ぎようとして、倒れた。黒人の老婆だった。キャデラックはスピードをあげて逃げ出した。男は一刻も早く仕事を片づけることにした。と、そのとき男の眼の片隅に奇怪な光景が映った。轢き逃げされたはずの老婆が、ひとり笑いながら両手を歩道につき、片膝を立て、立ち上がろうとしていたのだ。すると、もう一台の車、ヘッドライトを消した黒のセダンが角から姿を現し、すごい勢いで老婆をはね飛ばし、通過していった。老婆は吸血鬼のように空を飛んで修道院の塀に激突した。一瞬の出来事だったが、男はこのとき更に奇怪なこと─セダンの前部座席に三人の制服警官のシルエットが浮かび上がるのを─見た! 想像を絶した残虐なやり方で連続殺人を重ねる三人の警官。ハーレムを恐怖の坩堝に叩き込んだ殺人鬼に、棺桶エド、墓掘りジョーンズの激烈な追撃が始まる! スリリングなシーンに満ちた異色ハードボイルド最新作!

初版

1973年(470円)

重版

入手

絶版

ISBN

4-15-001204-0

TOPへ