タイトル | 嘘から出た死体 |
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原題 |
Top of the Heap | ||
発表年 |
1952 | ||
著者/訳者 |
A・A・フェア/田中小実昌 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
221 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ494 |
ジョン・カーヴァー・ビリングズ二世と名乗るその男は、ストローそこのけに痩せて、ひょろひょろしていたが、身なりはなかなか贅沢だった。その上、すごぶる気前がいい。前金で300ドル、調査が成功すれば、ボーナスとして500ドル─バーサは一も二もなく仕事を引き受けた。 が、その依頼内容が、何とも妙な具合だった。街の顔役の情婦の失踪事件に関係があると疑われているので、事件当夜、モテルで一緒に泊った見ず知らずの女を探し出してくれという、雲をつかむような話だった。 だが、当然の困難を予期して仕事にかかったドナルドは意外な事の成行きに驚いた。女はすぐに見つかったし、依頼人のアリバイも完全だった。これは何かありそうだ……睨んだドナルドの目に狂いはなかった。 失踪したボスの情婦は、弾丸を二発ぶち込まれた無残な死体となって、ある海水浴場で発見されたのだ。それに続いて、金持ちの鉱山経営者が行方不明になり、殺されたらしいことが分かった。依頼人の父親の銀行と多額な取引きのある男だった。依頼人がアリバイを必要としたのは、どちらの事件だったのか? それとも、両方の事件には何かつながりが……? お金にヨワイ中年女バーサとしりの重いハンサム探偵ドナルドが、またもや巻き込まれた怪事件! | |
初版 |
1956年 | ||
重版 |
1984年3版(680円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000494-3 |