タイトル | うまい汁 |
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原題 |
Pass the Gravy | ||
発表年 |
1959 | ||
著者/訳者/解説 |
A・A・フェア/田中小実昌/田中小実昌 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
201 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ556 |
田舎町カーヴァー・シティの同じガソリンスタンドから絵葉書を出した二人の男が、同じ日に行方不明になり、しかもその身寄りがそろってクール&ラム探偵社に調査を頼みにきたというのは、あまりにできすぎた話だ。ドナルドは、二人の失踪事件がどこかでつながっていると直感した─ ひとつは少女サンドラの依頼だった。世話になっているエーモス叔父さんが帰らないので探してくれと頼みにきたのに、金を持っていないのでバーサに門前払いを食わされたところを、哀れに思ったドナルドが願いを聞いてやったのだ。もう一件の依頼は、ブルネット美人ダフネの夫探しだった。セールスに車で出かけていたマルカムが、ヒッチハイク中の男女を拾ったという連絡を最後に音沙汰なしらしい。こちらは、ダフネに金がうなっているとにらんだバーサが二つ返事で引き受けたものだった。 ドナルドはさっそく、調査の手はじめとして問題のガソリンスタンドを訪れ、マルカムの跡をたどりはじめた。が、彼が出くわしたのは、撲殺されたマルカムの腐乱死体、そしてエーモスと謎の金髪女がその車に便乗していたらしいという情報だった。直感がみごとに的中したのはよいが、心ならずも殺人事件に巻き込まれてしまったドナルド─鍵を握るヒッチハイカーを追跡した彼がついに暴いた、謎に満ちた失踪・殺人事件の真相とは? |
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初版 |
1960年 | ||
重版 |
1992年3版(850円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000556-7 |