タイトル | おめかけはやめられない |
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原題 |
Kept Women Can't Quit | ||
発表年 |
1960 | ||
著者/訳者/解説 |
A・A・フェア(E・S・ガードナー)/田中西二郎/田中西二郎 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
209 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ712 |
バーサは警察官が大嫌い。理由はいわずと知れている─彼らは金持の依頼客とは違い、バーサの懐工合をよくしてくれないからだ。だから、フランク・セラーズ部長刑事がクール&ラム探偵事務所にやってきたとき、バーサが不愛想な顔で迎えたのも当然な話。セラーズの用件というのはこうだ─最近、十万ドルの金を積んだ武装トラックが襲われ、十万ドルそっくり盗まれた。警察ではハーバート・バクスリイという前科者を捕まえ、アパートを調べた結果、盗まれた金のうち五万ドルが見つかった。だが、あとの五万ドルはどうしても出てこない。どうやらバクスリイには相棒がいて、その五万ドルを持って逃げてしまったらしい。警察はその容疑者としてヘイゼル・ダウナーという女に目をつけ、さっそく彼女のアパートを家宅捜査した。金はなかったが、クール&ラム探偵事務所の名を書いた紙きれが見つかった。そこでクールとラムがヘイゼルと何か関係があるのなら、いまのうちおとなしく手をひけというのである……。 それだけのことをいうと、セラーズはさっさと事務所から出ていった。と、彼といれちがいにこんどは当のヘイゼルが現われ、奇妙な依頼を持ちこんだ─夫のスタンドリイが彼女の五万ドルを盗んで女と駆落ちしたので、探し出してもらいたい、お礼はたんまりするというのだ。くさい話だったが、ラムはその依頼を引受けた。が、彼女の話にはラムの想像もできない大きな罠が秘められていたのだ! |
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初版 |
1962年 | ||
重版 |
1976年3版(520円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000712-8 |