殺しはアブラカダブラ タイトル

殺しはアブラカダブラ

原題

Abracadaver

発表年

1972

著者/訳者/解説

ピーター・ラヴゼイ/風見潤/風見潤

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

213

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1353
〈グランピアン座〉のその夜の舞台は順調に進み、いよいよ’怪力男’グレート・アルバートが登場した。台上に立った彼はいくつかポーズをとってその肉体美を誇示すると、続いていかにも重そうなバーベルをつかんだ。腹から胸、そして頭上高くバーベルはあがり、アルバートの両脚は緊張にぶるぶると震えた。そのときだった。舞台においてあったバスケットから大きなブルドッグが飛び出し、いきなりアルバートのふくらはぎに牙を突きたてたのだ。悲鳴が轟き渡り、怪力男はこなごなになった材木の山の中に落ちていった……
分かってるだけでも、これで七つ目の事故だった。ロンドンの主なミュージック・ホールで次々と起きた芸人たちの事故。あるときは空中ブランコのロープが短く切られ、あるときは剣のみ芸人の剣にからしが塗られていた。しかも今夜は、ご丁寧にも事故の予告の手紙が警察に届けられ、クリッブ巡査部長とサッカレイ巡査の目前で起きたのだ。まだ死人こそ出ていなかったが、あいつぐ奇妙な事故の謎は、このスコットランド・ヤードの敏腕コンビを悩ませた。しかも、恥をかかされた芸人たちは、一人残らず行方をくらましていた!
十九世紀末、シャーロック・ホームズ活躍の頃を舞台にした時代ミステリの決定版。英国推理作家協会賞に二度輝いた、傑作本格推理シリーズ第二弾。

初版

1980年(720円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001353-5

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