仲良し4人組で事件を解決
本国だけでなく、スウェーデンやノルウェーといった北欧スカンジナビア半島の国々でもその名をよく知られたデンマークの作家イエンス・K・ホルムが生み出した少年探偵。
このシリーズは14歳で中学二年生の主人公のキムを中心とした仲良し4人組が、夏休みを過ごすために訪れたデンマークの小さな村で起きる事件を、危ない目に遭いながらも知恵と勇気とチームワークを駆使しながら解決していく、スリルと冒険に溢れた連作ミステリーで、ドイツ語圏をはじめその他の言語にも訳されて人気を集めたといい、全部で25冊の作品がが書かれています。
仲良し4人組のメンバーは、リーダーで文章を書くのが得意な文学少年のキム、いつもキムと一緒に夏休みを過ごす仲で少しワルなエーリック、頭脳明晰で気のやさしい発明家のブリレ、そして汽車の中で知り合った長い髪が可愛らしい少々おてんばで元気のいい娘カーチャと、いずれも個性的なメンバーばかり。
殺人事件のような大きな犯罪や難事件はありませんが、互いに力を合わせて次々に事件を解決していくという様が活き活きと描かれていく、仲間同士の友情をテーマにした好シリーズです。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 探偵キムと仲間たち | 1957 | 評論社 てのり文庫('88) 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ1('75) |
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2 | 探偵キムと盗まれた宝 | 評論社 てのり文庫('89) 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ2('76) |
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3 | 探偵キムと消えた警官 | 評論社 てのり文庫('89) 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ3('76) |
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4 | 探偵キムと作られた幽霊 | 1958 | 評論社 てのり文庫('89) 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ4('76) |
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5 | 探偵キムと崖屋敷の秘密 | 評論社 てのり文庫('89) 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ5('76) |
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6 | 探偵キムと海べの足跡 | 1959 | 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ6('76) | |
7 | 探偵キムと青いオウム | 1960 | 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ7('76) | |
8 | 探偵キムと港祭り事件 | 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ8('77) | ||
9 | 探偵キムと二人のスパイ | 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ9('77) | ||
10 | 探偵キムと宝石のありか | 1961 | 評論社 児童図書館・文学の部屋 探偵キム・シリーズ10('77) | |
11 | Kim og den rode hane | 1962 | - | |
12 | Kim og laderjakkerne | 1963 | - | |
13 | Kim og smuglerne | - | ||
14 | Kim og den usynlige mand | 1964 | - | |
15 | Kim i knibe | - | ||
16 | Kim ta'r affare | 1965 | - | |
17 | Kim og togroverne | - | ||
18 | Kim slar igen | 1966 | - | |
19 | Kim klarer alt | - | ||
20 | Kim og den gavmilde tyv | 1968 | - | |
21 | Kim og den platfodede mand | 1970 | - | |
22 | Kim og bankroverne | - | ||
23 | Kim og den forste klient | 1971 | - | |
24 | Kim og den brakkede kniv | - | ||
25 | Kim og edderkoppen | 1973 | - |
【参考】「名探偵大集合事典」(評論社 てのり文庫)