読後焼却のこと タイトル

読後焼却のこと

原題

Burn This

発表年

1980

著者/訳者/解説

ヘレン・マクロイ/山本俊子/S・S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

183(巻末「七十五歳の受賞作」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1387
その手紙は、女流作家ハリエット・サットンの家の庭に、風に舞いながら落ちてきた。目を引く一行目の太い文字”焼き捨てること”に続く文章は、ハリエットの背筋を凍らせた。”ネメシスの正体がわかった。ネメシスはわれわれと同じこの家にいる。事故死に見せかけて殺せば、疑われることはないはずだ……”文は途中で突然途切れ、署名はなかった。いたずれにしては念がいっている。まさか、本物の殺人計画書では……! ネメシスとは悪名高き覆面書評家のペンネームだった。その筆は情け容赦なく、やり玉にあがった多くの作家から恨みを買っていたが、正体を知られていない神秘性が大衆に受けていた。ハリエットの家に間借りする五人の作家たちは色めきたった。手紙の内容が真実なら、この家にはネメシス本人、そしてその命を狙う人物と共犯者が同居していることになるのだ。 それから数日後、自室に戻ったハリエットは一人の男の死体を発見した。彼女の弁護士ジェイベズ・コッパードがのどを切り裂かれて死んでいたのだ。しかも意外なことに、死体のそばにはモロッコにいるはずのハリエットの息子トミーが、茫然と立ちつくしていた!
被害者の名さえ分からない殺人計画は、予想外の展開を見せる! 精神科医探偵ベイジル・ウィリングが久々に登場する、第二回ネロ・ウルフ賞に輝く傑作本格推理。

初版

1982年(620円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001387-X

TOPへ