タイトル | 風が吹く時 |
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原題 |
When the Wind Blows (米 The Wind Blows Death) | ||
発表年 |
1949 | ||
著者/訳者/解説 |
シリル・ヘアー/宇野利泰/宇野利泰 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
223(巻末「シリル・ヘアーについて」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ178 |
素人音楽家たちのつどい、マークシャア管弦楽団のシーズン最初のコンサートも、どうやら無事に始まったようだった。到着の遅れが心配されていたクラリネット奏者も何とか間に合ったようだし、オルガン奏者の姿が見えなかったのも演奏曲目の順序を変更することで切り抜けた。次はいよいよプロのヴァイオリニスト、ルウシイ・カアレスを迎えてのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、今夜の呼び物である。が、ミス・カアレスを迎えに舞台をおりた指揮者のエヴァンスはなかなか戻って来なかった。そして、やがて戻ってきた彼は、聴衆にミス・カアレスの死を告げたのだった。 建物の構造上、犯人が管弦楽団員のうちにいることは間違いなかった。が、警察が到着した時、現場は混乱を極めており、コンサート途中でステージに入ってきた偽のクラリネット吹きは影も形も見えなかった。やがて捜査が進むにつれ、楽団理事の一人が以前ミス・カアレスと結婚していたことなど、楽団員の錯綜した人間関係と思惑が明るみに出てきた……。 作者シリル・ヘアーは、自身検事、判事を歴任した司法畑の人で、法律書の著述も多い。本書は、弁護士ペティグルウを探偵役に、イギリスの小さな地方都市で音楽会最中に起った殺人事件を、イギリス風ユーモアをまじえて描く、彼の代表作である。 | |
初版 |
1957年 | ||
重版 |
1983年再版(700円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000178-2 |