USA ヘンリー・ガーマジ
(Henry Gamadge)

二巻の殺人
「二巻の殺人」
(1941年)
(早川書房)

 ヘンリー・ガーメッジとも表記。アメリカの女流本格作家エリザベス・デイリイの生み出した素人探偵。彼女の長編作品全てで探偵役を務めています。

 30代の生まれも育ちもニューヨークという生粋のニューヨーカーで、長身で顔は青白く無骨、目は険しく緑灰色をしていますが、妻と猫をこよなく愛する好人物で、表情はいつも柔和できびきびとしており、どこかドロシー・L・セイヤーズの生み出した貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿を彷彿とさせるようなイギリス人紳士然とした、親しみやすい性格が現れています。

 本業は古書研究家ですが、古書に関係した事件の調査を依頼され、忙しい中でも精力的に事件を解決に導いていきます。

 ちなみにこのシリーズの番外編として、著者デイリイの姪にあたるエリーナ・ボイランがヘンリーの妻クララが未亡人として活躍する作品を発表しているそうです。


■原作■

エリザベス・デイリイ
(Elizabeth Daly 米 1878-1967)


■人物ファイル■

職業
ニューヨークの古書研究家
住所
アメリカ、ニューヨークのマリーヒル
趣味
ブリッジ、ゴルフ、音楽鑑賞
協力者
愛妻のクララ (Clara Gamadge)

■事件ファイル■

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 予期せぬ夜 1940 HPB1711
HMM'00.3-5
2 Deadly Nightshade -
3 二巻の殺人 1941 HPB191
4 殺人への扉 1942 長崎出版 海外ミステリGemコレクション15('08) エリザベス・デイリー
5 Nothing Can Rescue Me 1943 -
6 Evidence of Things Seen -
7 Arrow Pointing Nowhere
(Murder Listens In)
(矢印の秘密)
1944 -
8 The Book of the Dead -
9 Any Shape or Form 1945 -
10 Somewhere in the House 1946 -
11 The Wrong Way Down
(Shroud for a Lady)
-
12 Night Walk 1947 -
13 The Book of the Lion 1948 -
14 And Dangerous to Know 1949 -
15 Death and Letters 1950 -
16 The Book of the Crime 1951 -

【番外】

クララ・ガーマジが主人公を務める作品(デイリーの姪エリナー・ボイラン (Eleanor Boylan)著)

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Working Murder 1989 -
2 Murder Observed 1990 -
3 Murder Machree 1992 -
4 Pushing Murder 1993 -
5 Murder Crossed 1996 -

【参考】「殺人への扉」(長崎出版 海外ミステリGemコレクション)
  access-rank


TOPへ