タイトル | おせっかいな殺人 |
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原題 |
A Meddler and Her Murder | ||
発表年 |
1972 | ||
著者/訳者 |
ジョイス・ポーター/山本俊子 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
188(巻末にポーターの作品リスト) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1272 |
火曜日の、それも朝の十時だというのに、いつも墓場のように静かなはずのスネッドン通りが何やら異様にざわめいている。─すごい! 寝室の窓から愛用の大双眼鏡で覗いていたホン・コンは思わず叫んだ。通りの向こう側には、アリのように動きまわる警官、たくさんの警察の車、しかも犯罪捜査課の腕きき刑事らしきすがたも見えるではないか。間違いなく大事件だ。とてもじっとなどしていられない。家政婦兼相棒のミス・ジョーンズの静止も聞かず、ホン・コンはあっという間に雨に濡れた通りへと駆け出した。 暇と精力を持て余していたホン・コンにとって、まさに僥倖だった。かねがね自慢にしている探偵の才能を発揮できる舞台が与えられたのだ。通りのはずれにあるへロン家で住み込みのメイド、テレサが深夜ベッドの上で惨殺されたという。外部から侵入した形跡はない。難事件だが頭さえ働かせば、いかにフェナー巡査部長以下警察の連中に邪魔されようと、事件解決の名誉は転がり込んでくるだろう。まずは近所の聞き込みから─ホン・コンは、ミス・ジョーンズが丹精こめた花壇から水仙を引っこ抜いて、それを手土産に勇躍行動を開始した! 厚かましさと迷推理ではドーヴァー主任警部にひけをとらない名探偵ホン・コンおばさん再び登場。ユーモア本格派の第一人者が放つ異色シリーズ第二弾。 |
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初版 |
1976年(530円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
4-15-001272-5 |