タイトル | ドーヴァー10 昇進 |
||
原題 |
Dover Beats the Band | ||
発表年 |
1980 | ||
著者/訳者/解説 |
ジョイス・ポーター/小倉多加志/小倉多加志 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
177 | ||
あらすじ(解説文) |
|||
出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1381 |
いくら犯人が死体の身許を隠そうとしても、胃袋の中まで工作することはできない。マンカスターごみ集積場に捨てられた男の死体も、ドーヴァー主任警部とマグレガー部長刑事に格好の手がかりを吐き出してくれた。なにしろ着衣はすべてはがされ、頭と肩を焼かれ、入れ歯まではずされていたのだから、おりからの悪天候を加えてドーヴァーならずともやる気を失うところだった。それが、解剖で見つかった胃の中身で捜査は順調に動きはじめたのだ。青いビーズ玉と鹿肉─そんな変な取り合わせも、名探偵の手にかかれば…… ビーズ玉は、キャンプ場のなかで通用する代用硬貨─つまり、おもちゃのお金だった。そのマークから〈ホリデイ・ランチハウス〉で使われていることも分かった。しかも、ついていたことにキャンプ場ではシーズン・オフで客も少なく、鹿肉料理が出たときは二組の団体客だけだった。片方が〈結婚五十周年記念団体〉となれば、怪しいのはもう一組の〈ドックラー協会〉しかない。 ここまでは、二人にしては上首尾だった。だが、この切手蒐集家グループのメンバーを訪ねはじめた二人を待っていたのは、ドーヴァーの長い経歴のなかでも経験したことのない、悪夢のような事件の真相だった! ドーヴァー、国家を揺がす大隠謀に遭遇? 大好評のユーモア本格推理シリーズ中でも最高の異色作。 |
|
初版 |
1981年(590円) | ||
重版 |
|||
入手 |
|||
ISBN |
4-15-001381-0 |