タイトル | パーフェクト殺人 |
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原題 |
The Perfect Murder | ||
発表年 |
1964 | ||
著者/訳者/解説 |
H・R・F・キーティング/尾坂力/H | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
237(巻末「CWA賞最優秀作品賞受賞作」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ997 |
その事件は、最初からパーフェクト(完全)殺人と呼ばれた。ゴーテ警部はその言葉を新聞で見るたびに、肩のあたり一面に汗が吹き出るのを感じた。まるで四億の国民が彼に向かって解決してみろといっているかのようだった。しかし、事実は四億人になるはずはなかった。ボンベイでもどこでも、パーフェクト殺人という見出しが何回使われようと、大部分の連中は、その話は知りっこない。字を読むことさえできない者が多いのだ。だが、事実が知られないことが、かえって頭痛のタネでもあった。人々はパーフェクト殺人といいつづけているが、それは完全でも何でもなかった。ただ、被害者の名前がパーフェクトということにすぎなかったのだ……。 パーフェクトは、大富豪ララ・ヴァルデーの右腕となって働いていた秘書だった。ヴァルデーからいきなりパーフェクト殺人といわれ、ゴーテ警部は前途多難であると覚悟していた。が、パーフェクト殺人といわれたのに、まさか、被害者のファーフェクトがまだ生きているとは、さすがのゴーテ警部も気がつかなかった……! ボンベイの名刑事ガネシュ・ゴーテ警部、本邦初登場!英国推理作家協会最優秀作品賞に輝く本格巨篇! |
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初版 |
1967年 | ||
重版 |
1981年再版(700円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000997-X |