雨に濡れた警部 タイトル

雨に濡れた警部

原題

Under a Monsoon Cloud

発表年

1986

著者/訳者/解説

H・R・F・キーティング/堀内静子/堀内静子

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

213(巻末にキーティング邦訳作品リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1492
昨年ヴィガトポーアで起った出来事の詳細を知りたい─ボンベイ警察本部長のその手紙を読んだゴーテ警部は思い出した。 ”事件”の時も、やはり雨季前のひりひりするような暑熱があたりを包んでいたことを……。
一年前、あろうことか、ゴーテは殺人事件をもみ消していた。場所は、彼が一時的に指揮をとるよう命じられたヴィガトポーア警察署。そして、加害者は、ゴーテが敬愛するケルカー副監察長官だった。あまりにも怠惰な警官に腹を立てた長官がインク壺を投げつけたところ、当たり所が悪くて相手が死んでしまったのだ。が、目撃者のいないのを幸い、警察の将来のためとゴーテは長官を説得し、溺死に見せかけるため、二人で死体を湖に沈めた。
その”溺死”事件に疑問を投げかけたのは、十ヶ月後のことだった。水泳の達人だった兄が溺死するはずはないという、被害者の妹の訴えがきっかけだった。こうしてゴーテは警察本部長に呼ばれ、査問委員会にかけられることになったのだ。あくまで溺死を主張し、天職と考える警察官の職に留まるか、妻子が路頭に迷うのを覚悟してすべてを告白するか─ゴーテの心は、雨季のボンベイのように暑い黒雲に覆われていた……。 人間味あふれる東洋の探偵ガネッシ・ゴーテが最大の危機を迎える話題のシリーズ最新作!

初版

1987年(750円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001492-2

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