死の会議録 タイトル

死の会議録

原題

Death on the Agenda

発表年

1962

著者/訳者

パトリシア・モイーズ/大橋吉之輔

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

235

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ842
ジュネーヴのパレ・デ・ナシオン宮で国際麻薬会議が開かれることになった。最近、国際麻薬団の暗躍がとみに目立ってきて、一国だけで取締るのは困難になってきたのだ。西欧の主要国とアメリカからの代表者は、いずれも警察の中軸を占める人たちで、イギリスからは、ロンドン警視庁の主任警部ヘンリ・ティベットが出席した。そして、彼はこの会議の議長を務めることになった。会議は秘密裡に開かれた。相手が世界を股にかけて悪事を重ねる麻薬団だけに、いかなる秘密も洩れないようにしなければならなかったのである─が、その裏をかくように会議の内容が一から十まで筒抜けになっていることが発見された! 会議の責任者であるヘンリにとって、これは思ってもいないことだった。列席者は全て各国の警察関係者であり、通訳や事務員も厳重な審査によって採用された人たちなのに、一体どのような経路をたどって情報が洩れたのであろうか? さらに、その奇怪な出来事に追いうちをかけるような事件が起った─情報の鍵を握っていると見なされた通訳の一人が鋭利な刃物の一撃を背に受けて殺された! 『死人はスキーをしない』によって華々しくデビューして、アガサ・クリスティーを継ぐ新しいミステリの女王と賞されたモイーズ初期の傑作本格推理。

初版

1964年

重版

1983年再版(720円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000842-6

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