殺人ア・ラ・モード タイトル

殺人ア・ラ・モード

原題

Murder A La Mode

発表年

1963

著者/訳者

パトリシア・モイーズ/山崎昻一

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

303

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1067
ヘレン・パンクハーストは腕時計を見た。11時半だった。長い長い夜はこれから始まろうとしている毎年1月、美麗なファッション雑誌〈スタイル〉は、春のパリ・モード特集号を組む。今日はその締切り日だった。隣りの部屋では編集長以下、スタッフが写真の最終的なレイアウトをめぐって激しい議論を重ねている。しかし彼らは、それが済めば帰ることができるが、ヘレンはそうはいかなかった。一晩のうちに写真のコメント、モードの説明、表紙の宣伝文を考え、それらを翌朝7時に印刷屋の使いがくるまでにタイプで仕上げておかねばならない。 午前4時半、まだヘレンの仕事は終わりそうもない。ふと喉の渇きを覚えた彼女は、手を休め、仕事から眼を離さずに右手をのばして湯呑をとりあげ、息もつかずにそれを飲み干した。 印刷屋の使いは、翌朝7時きっかりに来て、ベルを鳴らしたが、返事はなかった。ヘレンはすでに殺されていたのだ。死因は青酸カリによる中毒死。─捜査にあたったティベット警部は、犯人をヘレンの魔法瓶に毒を盛ることができた人間─6人の編集スタッフと秘書と専務に絞り、解決は間近に見えたのだが……。ファッション雑誌社の華やかな世界とは裏腹の、残虐な殺人事件を、斬新なモイーズ・タッチで描いた本格ミステリの秀作!

初版

1969年

重版

1984年再版(850円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001067-6

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