大空に消える タイトル

大空に消える

原題

Johnny Under Ground

発表年

1965

著者/訳者

パトリシア・モイーズ/金田文夫

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

278

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1180
ボウ・ゲストは英国が空襲されていた頃の若い英雄の一人だった。彼のスピットファイアが撃墜したドイツ機の数は、見当もつかないほどだった。空軍殊勲十字章と二度の戦功章を受け、それでも奇跡的に生き残っていた。彼は伝説であり、不死身の人間のように思われていた。 その彼が大空に永遠に消えていった日のことを、エミー・ティベット─当時はまだブランディッシュ姓で、ボウは彼女の秘かな初恋の相手だった─は、忘れることは出来ない。空襲も終った後の偵察飛行で事故を起し、美しい顔と平衡感覚を損って、エミーのいる後方基地ディムフィールドの地上勤務に回されたボウ。そこでの、新機種タイフーンの花形パイロットであり、彼と美貌の妻バーバラを争ったことのあるビアとの再会。そしてタイフーンを操縦できる、できないのボウとビアの激論。翌日、ビアのかわりにタイフーンに乗ったボウは、大空に行方を絶った。あれは英雄が自ら選んだ死だ、とエミーはずっと思っていた。だが、最近〈ディムフィールド再会の集い〉に出たエミーは、そこで記念の本のための資料集めをひきうけ、人々に会い、彼らの記憶から二十数年前にさかのぼるにつれてボウの死に疑念を持つようになった!
妻エミーを巻き込んだ戦時中の事件に立ち向うティベット警部の推理。本格ミステリ第一人者の屈指の名作!

初版

1972年

重版

1980年再版(760円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001180-X

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