タイトル | ヴァルカン劇場の夜 |
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原題 |
Opening Night (米 Night of Vulcan) | ||
発表年 |
1951 | ||
著者/訳者/解説 |
ナイオ・マーシュ/村崎敏郎/村崎敏郎 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
265(1956年までの著作リスト) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ337 |
マーチン・ターンは、疲労の極にあった。女優になりたくて遥かニュージーランドからイギリスに来たのに、入国早々金を盗まれ、俳優仲介業者に片端から門前払いを食わされていたのだ。ふらふらと入ったヴァルカン劇場で彼女は思わず座り込んでしまった。だが、それが幸運の始まりだった。病気の衣装方に代って、主演女優ヘリナに付くことになったのだ。 愛憎の絡んだ人間関係に戸惑いながら慣れない仕事に励むマーチン─ある時、ふとしたことから彼女は主演の男優アダムの遠縁であることが判明し、病で倒れた女優に代ってついに舞台を踏むことになった。初日を終え、割れんばかりの拍手に包まれる出演者たち……。 ところが、閉幕と同時に、新たな悲劇の幕が上がっていた。ヘリナの夫ベンが、中から鍵をかけた控え室でガス中毒死していたのだ。自殺?……が、人々の心を不安がよぎる。奇しくも、その部屋では五年前、自殺に偽装してガスで殺人が行われたのだ! 果して、捜査に当ったロンドン警視庁のロドリック・アレンは他殺を示唆するものを次々発見した……華やかな芝居の舞台裏で、密かに殺人劇を進行させた謎の人物とは? 女優、画家、旅行家などの様々な経験を生かした独特の作品を多々生み出し、クリスティー、アリンガムらと共に女流本格派の旗頭とされるマーシュの代表作! |
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初版 |
1957年 | ||
重版 |
1985年再版(780円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000337-8 |