わが王国は霊柩車 タイトル

わが王国は霊柩車

原題

My Kingdom for a Hearse

発表年

1957

著者/訳者/解説

クレイグ・ライス/中村能三/N

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

275(巻末「ライス女史のマローンもの」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ880
アメリカ女性の憧れ、アメリカ男性の偶像である化粧品会社のモデル、デロラ・ディーン─官能的な美貌、朝日のような髪、曲線美、美声、それにバラの花を思わせる手足を持つデロラをシンボルとして売り出されているコールド・クリームが、今やアメリカ中を風靡していた。その美貌のモデルの名前を冠している化粧品会社のデロラ・ディーン社から、緊急な要件でぜひ相談したいという電話を受けたときには、さすがのマローン弁護士も飛び上がらんばかりに喜んだ。仕事とはいえ、男性の夢デロラにひと目でも会えると思うと、足も地につかなかった。 が、それだけにディーン社の女社長の話を聞いたときのショックは大きかった─デロラ・ディーンという女は実在せず、実は5人の女性の合成された架空のモデルだったのだ。それぞれ、顔、トルソーと脚、足首、手首、声を受け持つ5人の女によってつくられた想像の女─その女たちが、いま、一人を除いてマローンの前に並んでいる。一人欠けているというのは、手首を受け持つエバが出社していなかったからだ。しかもその代わりに見事に防腐処理の施された、かつてはデロラのものだった優雅な両手首が送られてきていたのだ!
お馴染みの小男の酔いどれ弁護士マローンと、ジャスタス夫妻が活躍する、抱腹絶倒ユーモア・ミステリ。

初版

1965年

重版

1991年4版(950円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000880-9

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