タイトル | メグレと無愛想な刑事 |
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原題 |
Maigret et l'inspecteur Malgracieux | ||
発表年 |
1947 | ||
著者/訳者 |
ジョルジュ・シムノン/新庄嘉章 | ||
カバーデザイン |
明記なし | ||
ページ数 |
176 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ370 |
ロニョン刑事には、なぜか不運がつきまとっていた。彼が担当した事件は、いざ犯人逮捕の段になると、決まって上層部の圧力がかかったり、手柄を横取りされたり、ロニョン自身が病に倒れたりしてしまうのだ。自然、彼の表情は暗くなった。同僚たちは彼を”無愛想な刑事”と呼んでいた。 だからこそ、ロニョン刑事の担当事件に首を突込むのがメグレにはどうにも気が重かった。だが、忘れようとしてもつい思い出してしまうような興味深い事件だった。死んだ男の名はゴールドフィンガー。三十代後半の宝石ブローカーで、コーランクール通りとラマルク通りの角にある警報器を壊して警察に知らせた直後、耳に押し当てて発射された銃弾で即死したのだった。予告自殺─すべての状況証拠はそれを指し示していた。が、メグレには妙に心にひっかかる一つの記憶があったのだ…… 上記の表題作をはじめ、『児童聖歌隊員の証言』『世界一ねばった客』『誰も哀れな男を殺しはしない』と、メグレ登場の短篇中、傑作の誉れ高い四篇を収録した傑作選。現代人の心理に潜むミステリを追い求めるシムノン独特の手法は、こけおどしのないプロット、鮮やかな展開、余韻を残す味わい深い結末に基づいて、ここでも見事に生かされているといえよう。 |
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初版 |
1957年 | ||
重版 |
1994年3版(800円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000370-X |
1 メグレと無愛想(マルグラシウ)な刑事 (Maigret et l'inspecteur Malgracieux)
2 児童聖歌隊員の証言 (Le Temoignage de l'enfant de cheur)
3 世界一ねばった客 (Le client le plus bostiné du monde)
4 誰も哀れな男を殺しはしない (On ne tue pas les pauvres types)