タイトル | 転落者 |
||
原題 |
The Fallen Man | ||
発表年 |
1996 | ||
著者/訳者/解説 |
トニイ・ヒラーマン/津森優子/津森優子 | ||
カバーデザイン |
中条リザ | ||
ページ数 |
313 | ||
あらすじ(解説文) |
|||
出版 |
DHC | 楽園を与えられながらもすべてに満足できなかった男─それが一連の事件を引き起こした白骨死体の生前の姿だった。 男は11年間、ナヴァホ族の霊山シップロックの山頂に横たわっていた。訪問者はカラスだけ。死体はついばまれ白骨となり、登山用具があたりに散らばっていた。奇妙な事件が相次いで発生しはじめたのは、その男が地上に降りた直後だった。静かな長い年月は突如として終わりを告げる。リープホーン元警部補は白骨死体と狙撃事件の関連性、古い記憶…白人失踪事件が絡んでいるはずだと、捜査内情をチーから聞きだそうとする。相次ぐ事件に関連性など、単なるこじつけだと疑心を消せないチー警部補代理は、婚約者のジャネットが必要以上に事件に関心を示すことに気づき、捜査に身を投げだしていく─が、そこに待ち構えていたのは遺産相続、鉱山開発などの裏に潜む人間の欲望、愛欲、そして最も信じたくはなかった白人化したジャネットの姿だった。 Vita brevis 「人生は短い」─そんな警句を残して男は自ら落ちゆく道を歩んでいった…。 |
|
初版 |
1998年(1800円) | ||
重版 |
|||
入手 |
|||
ISBN |
4-88724-130-5 |