リンカーン・ライム
（Lincoln Rhyme）

　アメリカの推理小説家ジェフリー・ディーヴァーの小説に登場するシリーズキャラクター。

　元ニューヨーク市警科学捜査本部長でその科学捜査にかける情熱と厳しく徹底した仕事ぶりから「世界最高の犯罪学者」と謳われていましたが、捜査中の事故が原因で脊髄を痛めて四肢麻痺に陥り首から上と左手の薬指しか動かせない寝たきりの状態になってしまいます。

　そしてその絶望から一時は自殺まで考えますが、初登場となる「ボーン・コレクター」の事件をきっかけに再び犯罪捜査への情熱を取り戻し、現在はニューヨーク市警特別顧問としてその頭脳と経験を活かして犯罪者たちを追い詰めていきます。

　いわゆる典型的な安楽椅子探偵で、自ら手足を使い捜査ができないライムを手助けするのが婦警のアメリア・サックス巡査。モデル経験がある美貌と燃えるような赤毛が特徴の彼女は車の運転と射撃も超一流の腕前で、四肢麻痺のライムに代わって現場鑑識を担当し時には事件解決に役立つ重要なヒントを与えるなど、彼にとってなくてはならない存在となっています。

　その他にも毒舌で気難しいライムをサポートし書記官も務める介護士のトムやライムの旧友でニューヨーク市警殺人課の刑事ロン・セリットー、証拠鑑定の専門家メル・クーパー、”カメレオン”の異名をとるおとり捜査が得意なＦＢＩ捜査官フレッド・デルレイなどの個性的なメンバーが登場し、ライムを助けてチームで難事件の捜査にあたります。