タイトル | 掠奪部隊 |
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原題 |
The Ravagers | ||
発表年 |
1964 | ||
著者/訳者/解説 |
ドナルド・ハミルトン/小鷹信光/小鷹信光 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
195(巻末「スパイ小説の三つの定型」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1053 |
マット・ヘルムの所属するM機関の一員グレゴリイが消息を絶った。別の任務についていたマット・ヘルムは、調査のため、急拠カナダの小さな町に向かった。教えられたとおり、グレゴリイが投宿しているはずのモーテルを探しあてた。特製のプラスチック板で錠をあけて中に入ったマットは、しばらく闇の中で待ち、やがて明りをつけた。 グレゴリイは死んでいた。酸性の劇薬を大量にかけられたらしく、グレゴリイ自慢のハンサムな顔は、完全に破壊され、昔の名残りをとどめなかった。 グレゴリイは、マットと同様、プロだった。プロがこんな恥かしい殺され方をするとは、マットには不可解だった。それに、もう一つの疑問─たとえ劇薬であっても、火傷だけで即死することはないはずであり、止めの一撃には、もっと怖るべき手段が使われたに違いなかった。スパイの自殺用の錠剤が手つかずに残っているところからみて、グレゴリイには、その余裕さえ与えられなかったのだ。 明らかにプロの手口だった。が、それにしては、なぜかくも残虐にグレゴリイを葬り去らねばならなかったのか? そんな疑問を持って行動を開始したマットの行く手には、想像を絶する謀略が待ち構えている……! 鉄の意志を持つマット・ヘルム、久しぶりに大活躍! |
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初版 |
1968年(280円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
4-15-001053-6 |