タイトル | 寂しい夜の出来事 |
||
原題 |
One Lonely Night | ||
発表年 |
1951 | ||
著者/訳者/解説 |
ミッキー・スピレイン/渡辺栄一郎/堀孝夫 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
236(巻末「マイク・ハマー・シリーズ新訳決定版」およびスピレインの著作リスト) | ||
あらすじ(解説文) |
|||
出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1094 |
雪を踏む弱々しい、もつれるような足音が聞こえたかと思うと、橋桁に身を支え、必死に走ろうとしている女の姿が、マイク・ハマーの目に映った。むごたらしい恐怖のために、意識は混濁しているようだ。走ろうとするのだが激しい疲労と絶望で体はみじめなほど動かない。ハマーが近づいて両腕に手をかけると、女は一瞬息をとめ、目を見張った。目に涙が溢れ、瞳がくもっている。正体を失わせるほど女を怯えさせた者にハマーは憎しみを感じた。─と、もう一つの足音が聞こえた。今度のは急いでいない。数秒後に目的に達することを知り抜いている平静な足音だ……。 その晩、ハマーは、自分は殺人が好きな人殺しではないかという暗い気持ちに押されるようにこの橋にやってきたのだが、女の急場を見ると、ハマーの拳銃は追ってきた男に向って火を吐いた。が、女は男を殺したハマーの顔をじっと見つめると、悲鳴を上げ、橋から身を投げたのだ。言いしれぬ衝撃を受けたハマーに残されたのは、2枚の、共産主義者であることをあらわすグリーンのカードだけだった……。 グリーン・カードの背後には何がひそんでいるのか?悪辣な企みに、抑えられた憎悪をトミー・ガンの乱射のうちに爆発させるマイク・ハマー! ハードボイルドの寵児、ミッキー・スピレインの初期代表作完訳決定版! |
|
初版 |
1969年 | ||
重版 |
1975年3版(520円) | ||
入手 |
|||
ISBN |
4-15-001094-3 |