アメリカの女流推理小説家ドロシー・ギルマンの生み出したアメリカの主婦兼スパイ。堅実なアメリカ人女性を代表するかのように何十年も主婦として家庭を守ってきましたが、子供たちが独立し最初の夫と死別してからはボランティアなどをし続けてはみたものの平和で静かな生活の退屈さに耐え切れなくなり、子供の頃からの夢だったスパイになることを決意し、CIAに志願します。
そして当時たまたまスパイが入用だったことから幸運にも採用され、持ち前の好奇心と積極性を活かしてメキシコ、アルバニア、イスタンブール、アフリカ、アルペン、東欧、シルクロード、香港、中国、アラブ、シチリア、サーカス、ヨルダン、シリアと各地に赴任してスパイ活動に従事していきます。
無邪気で世間知らずな天真爛漫な性格の持ち主で、更に当初は勿論全くの未経験者だったころから上司をはらはらさせますが、次第に経験を積んでゆき、今ではCIAに欠かせないスパイにまで成長しました。
飾りのついた派手な帽子を好み、毎回違ったデザインの帽子を着用して読者を楽しませてくれます。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | おばちゃまは飛び入りスパイ (危険な国から愛をこめて) |
1966 | 集英社文庫('88) 角川文庫('72) |
|
2 | おばちゃまはイスタンブール | 1970 | 集英社文庫 | |
3 | おばちゃまは東欧スパイ | 1971 | 集英社文庫 | |
4 | おばちゃまはアルペン・スパイ | 1973 | 集英社文庫 | |
5 | おばちゃまはサファリ・スパイ | 1976 | 集英社文庫 | |
6 | おばちゃまはシルクロード | 1983 | 集英社文庫 | |
7 | おばちゃまは香港スパイ | 1985 | 集英社文庫 | |
8 | おばちゃまはハネムーン | 1988 | 集英社文庫 | |
9 | おばちゃまはアラブ・スパイ | 1990 | 集英社文庫 | |
10 | おばちゃまはシチリア・スパイ | 1993 | 集英社文庫 | |
11 | おばちゃまはサーカス・スパイ | 1995 | 集英社文庫 | |
12 | おばちゃまはアフリカ・スパイ | 1996 | 集英社文庫 | |
13 | おばちゃまはヨルダン・スパイ | 1997 | 集英社文庫 | |
14 | おばちゃまはシリア・スパイ | 2000 | 集英社文庫 |