ナポレオン・ソロ 悪魔のサイコロ事件 タイトル

ナポレオン・ソロ 悪魔のサイコロ事件

原題

The Power Cube Affair

発表年

1968

著者/訳者

ジョン・T・フィリフェント/中尾明

カバーデザイン

明記なし

ページ数

251

あらすじ(解説文)

出版

久保書店
Q-Tブックス
 「マッチの用意はいいよ、ナポレオン。エンジンをかけてくれ」
 クリヤキンは、マッチをこするとホプウェルのスウェーターに火をつけ、エンジンがかかると同時に、荷室のドアから投げこんだ。道からはずれた車は、勢いよく草の急斜面におどり出た。運転席のドアからソロがすべり落ちると、二、三度回転して草をつかんだ。そばにイリヤが、かけ下りてきた。
 車は、しだいにスピードを増しながら、急斜面を走り、荷室の後部ドアから、ぱっと黄色い炎の渦を吐きだした。斜面の下は土手になっていたが、勢いのついた火の車は、大きくバウンドして障害物の上を越えガラス張りのサンルームに鼻面を深く突っこんだ。ものすごい激突音と、みるみるうちに燃えひろがる炎の色が、ソロとクリヤキンを十二分に満足させた。

初版

1969年(400円)

重版

入手

絶版

ISBN

なし

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