タイトル | キルマスター4/13番目のスパイ |
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原題 |
The 13th Spy | ||
発表年 |
1965 | ||
著者/訳者 |
ニック・カーター/小菅正夫 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
197 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ1015 |
モスクワの赤い広場の近くの大通り。いま一台の車がものすごい殺人的なスピードで突っ走っていた。危うく転覆を免れながら街角をまわった。交叉点のひとかたまりの歩行者たちが鳩の群れのように四散した。だが、運転席の男はいささかも気にとめる気配はなく、ただ大柄な逞しいからだを座席にもたせたままだった。ぼんやりとかすんだ眼は前方を見つめたままだ。が、一瞬ながい夢から覚めたように大きく目をみひらくと、自分のいまおかれている立場に愕然とした。そして、自分が砕け散る砲弾のように炸裂しようとしているのを知った。必死のあがき。ブレーキを踏み、ハンドルを切った。が、ブレーキはきかない。車は猛スピードのまま、路上をカーブし、デパートのショー・ウィンドーのガラスを砕き、恐ろしい音響とともに内側の壁に激突した。かれ─CIAの情報部員ジョン・アンダースンは、無残な最期をとげた。 至急AXEの本部に出頭せよという命令があったのは、ちょうどニックが可愛いロビン嬢と休暇を楽しもうと別荘に着いた矢先だった。かくて、キルマスターと異名をとるニック・カーターは、やむなくロビンとの楽しいい日日をあきらめ、CIA情報部員の死の真相をさぐるべくソヴィエトに向かったのだ! |
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初版 |
1967年(270円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
4-15-001015-3 |