雪だるまの殺人 タイトル

雪だるまの殺人

原題

Abominable Snowman

発表年

1941

著者/訳者

ニコラス・ブレイク/斎藤数衛

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

266

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ628
エセックス州にあるイースタハム村は、二ヵ月近く降り続いた大雪のため、春になってもまだ銀一色に塗りつぶされていた。イースタハム荘園の当主ヒヤワド・レストリックの双生児の兄妹、ジョンとプリシラは子供部屋の湯気にくもった窓から、芝生につくられた雪だるまを一心不乱にみつめていた。その雪だるまは、ビクトリア女王そっくりだった。ふと、ジョンは、一週間ほど前に見た夢を思い出した─彼は真夜中に眼が覚めた。月のない夜だったが、外は明るかった。芝生の上の雪だるまは、かすかな微光を帯び、輪郭がほんのりと見える。誰かが雪だるまの前を行ったり来たりしているようだった……。その翌朝、ジョンは、雪だるまが前よりも少し大きくなって、輪郭が崩れているような感じをうけたのだった……。
木立ちの雪がぱらつく音に、ジョンは、はっと我にかえった。見ると、眼の前の雪だるまが早春の日射しにとけだしているのだ。顔の部分が大きく割れて、下に落ちた。だが、雪だるまには、まだ顔があった─雪と見間違えるほどの白い人間の顔が!
英詩壇の雄C・D・ルイスが、ニコラス・ブレイクの名前で発表する本格篇!

初版

1961年

重版

1998年再版(1100円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000628-8

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