タイトル | 偽証するおうむ |
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原題 |
The Case of the Perjured Parrot | ||
発表年 |
1939 | ||
著者/訳者 |
E・S・ガードナー/宇野利泰 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
177 | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ415 |
その日の新聞は、億万長者フレモント・C・セイビン殺害事件の記事で埋まっていた。裸一貫からたたきあげて比類なき成功者となり築きあげたセイビン王国から、今では引退して静かな余生を送っていた男。そのセイビンが、自分の山小舎で、心臓を至近距離から射ちぬかれて無惨な死体となって発見されたのだ。明らかに物とりではなかった。札のぎっしりつまった紙入れも宝石類も奪われていず、死体のかたわらには、彼がいつも身辺から離したことのない愛玩用のおうむが、すさまじい叫びをあげて人を呼んでいた……。 そしてその日、ペリイ・メイスンは、セイビンの息子チャールズの訪問を受けた。彼の依頼は、例によって遺産問題だった。セイビンの突然の死で宙に浮いた莫大な財産をめぐって、義母のヘレンと連れ子のスティーヴが何か策謀をめぐらしている。事件の真相を調査するとともに、奸智にたけた二人の狙いを探りだして自分の権利を守ってほしいというのだ。 調査を引き受けたメイスンに、チャールズは二つの事実を打ち明けた。一つは、現場の山小舎の周囲に女物の衣服が残されていたこと。そして二つ目は、意外にも死体のそばにいたおうむが、セイビンのかわいがっていたのとはまったくちがうおうむであることだった……! おうむが語る事件の真相とは? シリーズ初期の傑作。 |
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初版 |
1958年 | ||
重版 |
1998年6版(950円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000415-3 |