タイトル | もの憂げな恋人 |
||
原題 |
The Case of the Lazy Lover | ||
発表年 |
1947 | ||
著者/訳者 |
E・S・ガードナー/三樹青生 | ||
カバーデザイン |
勝呂忠 | ||
ページ数 |
260 | ||
あらすじ(解説文) |
|||
出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ496 |
月曜日の朝は、いつもペリイ・メイスン弁護士の事務所に、郵便物の山が築かれる。その朝も、腹心の秘書デラ・ストリートが、手なれた手つきで手紙の山をより分けていると、2500ドルの小切手だけの入った一通の手紙にぶつかった。何かの依頼に違いないが、肝心の手紙は入れ忘れたのか抜き取られたのか、影も形もない。不審に思ったメイスンが、電話帳を頼りに振出人を調べてみると─それは、鉱山業界の大立者で、辣腕家と名の高い富豪の夫人だったではないか。しかも、わざわざメイスンを訪ねてきた富豪の夫は、妻が、共同経営者と駆け落ちして今は家を出ていると言う! 錯綜する事件の謎は、その後偽造の小切手が送られて来、家出した夫人とその娘が現われ、不可解な自動車事故が起こるに及んで─巧妙な頭脳に仕組まれた殺人事件の全貌をあらわしていく。 鉱山会社経営者をめぐる複雑怪奇な殺人事件。ガードナー一流の行動の流れに本格味をきかしたペリイ・メイスンもの中の圧巻である。 |
|
初版 |
1959年 | ||
重版 |
1981年4版(720円) | ||
入手 |
|||
ISBN |
4-15-000496-X |