タイトル | 怒った会葬者 |
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原題 |
The Case of the Angry Mourner | ||
発表年 |
1951 | ||
著者/訳者/解説 |
E・S・ガードナー/福島正実/E・S・ガードナー(まえがき)、平出禾 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
214(巻末「があどなあ ほうだん4 状況証拠」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ347 |
死者だけがとるグロテスクな姿勢で、椅子の中にはまりこんでいるアーサー・B・カッシングの姿を見たとき、ベル・アドリアンは直感した─カーロッタが撃ったのだ! 深夜まで別荘に帰ってこない娘カーロッタの身が心配で、わざわざカッシングの別荘を訪ねてきたベルだが、途中の道で女の鋭い悲鳴を耳にしていた。そして、たどり着くと邸にはカッシングの死体と、乱れきった部屋があった。とかく女性との噂が絶えないカッシングが娘に襲いかかり、逆にカーロッタが拳銃で彼を……娘を救わなければならない! ベルは忙しくカーロッタのいた痕跡を消しはじめた。コップを洗い、落ちていた娘のコムパクトを持ち帰る─だが、そのとき隣家の窓から、双眼鏡を通して彼女の動きを見つめる眼があったとは、知る由もなかった! 翌朝、ベルは警察の追求の先手を打って、その避寒地ベア・ヴァレイに骨休めに来ていたペリイ・メイスンを訪ねた。柄に合わない休暇で腕がうずうずしていたメイスンは、ベルの話に興味深く耳を傾けた。しかし、その矢先、警察の家宅捜索は、カーロッタのコムパクトとベルの泥で汚れた靴を発見してしまった。すべての証拠は、カッシングの蛮行に逆上したベルの犯行を指し示している。絶対不利な条件でメイスンは弁護を引き受けたが! 状況証拠の問題をテーマに展開する、法廷戦術の妙。 |
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初版 |
1957年 | ||
重版 |
1982年4版(680円) | ||
入手 |
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ISBN |
4-15-000347-5 |