タイトル | メッキした百合 |
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原題 |
The Case of the Gilded Lily | ||
発表年 |
1956 | ||
著者/訳者/解説 |
E・S・ガードナー/尾坂力/都筑道夫 | ||
カバーデザイン |
上泉秀俊 | ||
ページ数 |
197(巻末「ガードナー近況」) | ||
あらすじ(解説文) |
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出版 |
早川書房 ハヤカワポケットミステリ405 |
部屋には、ドアを通してくる光以外に明りはなかった。外は暗かった。ベッドフォードは起きあがった。上着の左袖に、『全て片づきました。愛をこめて。ジェリイ』と書いた紙片が留めてある。彼は思い出した。前にそのドアを通ったとき、彼女が全裸に等しい姿で立っていたことを。彼に見つめられても、ローブを取ろうともしなければ、後ろを向こうともしなかったジェリイ……。 彼は部屋に入った。最初に目についたのは、床の上に横むきに倒れている男の姿だった。絨毯にしみ拡った赤い液体─その表面が、スタンドの灯を受け艶やかに光っていた。 |
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初版 |
1958年(150円) | ||
重版 |
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入手 |
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ISBN |
4-15-000405-6 |