影をみせた女 タイトル

影をみせた女

原題

The Case of the Shapely Shadow

発表年

1960

著者/訳者/解説

E・S・ガードナー/宇野利泰/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

234(巻末「百二冊目の長篇」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ647
弁護士メイスンの事務所に入ってきた女は、見るからに変っていた。口紅を変な形に塗り、大型の角ぶち眼鏡をかけて、その美しさをわざと隠すようにしているのだ。しかも、手には真新しいスーツケースを大切そうに持っている。その女─不動産業者モーリー・セイルマンの秘書ジャニス・ウェインライトは、今日、社長から鍵のかかった、ずっしりと重いスーツケースを中央停車場のロッカーに預け、鍵を中央郵便局留めでA・B・ヴィダールに郵送するように命じられたのだった。だが、彼女はその中味に不審を抱いた─もしや屑籠に捨ててあった社長宛の脅迫状に応ずる金ではないか……そう考えた彼女は、そのスーツケースを持ってメイスンを訪ねてきたのだった……。
メイスンは、脅迫事件の臭いを感じた。そして、ジャニスが指定のロッカーに預けるのをデラに見届けさせた。次の朝、ジャニスから電話がかかった─昨夜、セイルマンが失踪したというのだ! メイスンは電話をきると、中央停車場に車をとばした。ロッカーには金はおろか、スーツケースの影も形もなかった!

初版

1961年

重版

1970年3版(350円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000647-4

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