悩むウェイトレス タイトル

悩むウェイトレス

原題

The Case of the Worried Waitress

発表年

1966

著者/訳者

E・S・ガードナー/川口正吉

カバーデザイン

佐藤茂明

ページ数

189

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1019
ペリイ・メイスンの行きつけのレストランに新しく雇われたウェイトレスは何か深刻な悩みを持っているようだった。そのことを店主から伝え聞いたメイスンは、少なからず興味を抱き、メッセージと依頼料を、チップ代りにウェイトレスにひそかに手渡した。無料で相談にのってやってえこひいきしていると、ほかの客に誤解されたくなかったからである。
翌日、問題のウェイトレスは依頼料を持ってメイスンの事務所に現われると、さっそく悩みを訴えた─父親に死なれてひとりぼっちになった彼女、キャサリン・エリスは、叔母を頼ってロサンゼルスにやってきた。叔母は裕福だと聞いていたのだが、期待に反してまったくの貧乏で、ついに彼女は大学にも行けず、働きに出なければならなくなった。
だが、しばらく一緒に住んでみると、叔母のおかしなふるまいが目につくようになった。貧乏で、人一倍けちんぼうのはずなのに、買物に出るときにはタクシーを乗りういで行く。しかもある日、寝室の押入れに帽子箱を見つけ、なにげなく中をのぞいてみると、なんと五十ドル札と百ドル札がぎっしりと詰まっていたのだ!  なにかいまわしいことが起こるような気がしてならず、ついに不安に耐え切れなくなったキャサリンは、叔母の身辺を洗って欲しいとメイスンに訴えたのだが……。

初版

1968年

重版

1986年再版(580円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001019-6

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