囲いのなかの女 タイトル

囲いのなかの女

原題

The Case of the Fenced-In Woman

発表年

1972

著者/訳者/解説

E・S・ガードナー/尾坂力/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

213(巻末「ぺリイ・メイスン・シリーズの遺作」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1209
モーリー・イーデンが週末旅行から帰ると、建てたばかりの家の様子が一変していた。頑丈な有刺鉄線の柵で、家は玄関から、家の中を通り、プールまで二分して裏に突き抜けていた。そして家の中では、見たこともない女が柵の向こう側の台所で料理などをつくっている。女はモーリーの姿を見ると、柵の近くまできて、自分はこの土地をモーリーに売った建築家の元細君だが、離婚にともなう訴訟で土地の半分を所有する権利を認められた、隣同士になったが、紳士らしく振舞ってくれという。女は元ファッションモデルのすごい美人で、そういいながら悩ましいビキニ姿でプールに現われたり、台所から香ばしいコーヒーの匂いを漂わせたりしている。独身者のモーリーにとってはたまらない光景だ。だが、女はそうしてモーリーに境界侵入の罪を犯させようと挑発している様子なのである。断固戦うつもりだが、この我慢のならない状態を何とかできないものか、というのがぺリイ・メイスンの事務所を訪れたモーリーの依頼だった。メイスンはこの一風変わった事件に興味を持ち、早速調査を開始したが、その矢先モーリーの家で両腕を水浸しにした建築家の死体が発見されるという殺人事件が起きた!
ガードナーの死後、彼のペインディング・ファイルから見つかったぺリイ・メイスン・シリーズの一冊。

初版

1973年

重版

1976年再版(490円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001209-1

TOPへ