木曜日ラビは外出した タイトル

木曜日ラビは外出した

原題

Thursday The Rabbi Walked Out

発表年

1978

著者/訳者/解説

ハリイ・ケメルマン/青木久恵/N

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

253(巻末「ラビの一週間」&ハリイ・ケメルマン著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1335
一人暮しの孤独な老人、エルスワース・ジョーダンは寝椅子に仰むけになって眉間を撃たれていた。血が鼻の両側に分かれて流れ口元に達している。六発の弾丸が部屋のあちこちに命中し犯人の激情ぶりを物語っていた。
ラビの住むバーナード・クロシングに秋の気配が訪れた。人口の多数をユダヤ人が占めるこの小さな町で、老人は公然とユダヤ人嫌いを表明し、殊更反感を煽り立てていた。有数の地主・資産家で通る彼は、さらに吝嗇と傲慢な性格で恨みを買うことも多くユダヤ人不動産屋や使用人など容疑者は後を絶たない。その中で注目を集めたのは最近屋敷に寄宿していたビリーという青年。町の人々は知らなかったが、彼こそジョーダンが昔別れた歌手との間にもうけた実子だった。事件当夜のアリバイもなく容疑は濃厚だ。
一方事件とは別にラビの周辺にも秋風が立ちはじめていた。ユダヤ教における女性差別撤廃を叫ぶウーマン・リブ主義者も力を貸して、理事会がラビとの契約更新を拒否する方向へ動き出したのだ。長年住み慣れた町を追われようとするラビは、しかし完全に無力だった……
殺人と契約更新、二つの火種を抱えてバーナード・クロシングが揺れる。現場に残された六発の弾丸からラビが推理する意表を突いた真相とは? またラビの去就は?
現代最高の本格推理シリーズ最新作。

初版

1979年(760円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001335-7

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