アメリカの本格ミステリ作家で評論家としても名高いアントニー・バウチャーがH・H・ホームズ名義で発表した2長編と5短編に登場する修道尼探偵。
ベタニアのマルタ修道女会(O・M・B)に所属する修道女で、尼僧ということで女性らしさはあまり感じられず、年齢も定かではありませんが、尼僧らしく犯罪者に対しては殺人について冗談を言う人間はいないということを告解室の中で説いて聞かせます。
そして彼女の脇を固める新進作家マシュー(マット)・ダンカン、タレンス・マーシャル警部とその妻で密室ファンのレオーナたちが、物語に色を添え楽しい雰囲気を作り出してくれています。
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | 密室の魔術師 | 1940 | 別冊宝石99('60) | 「密室大集合」アンケート9位 |
2 | 死体置場(モルグ)行ロケット | 1942 | 別冊宝石104('61) |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 | |
1 | Exeunt Murderers | 1983 | - | フランシス・M・ネヴィングJr.&マーティン・H・グリーンバーグ編、全22編 | |
1 | フットボール試合 (コフィン・コーナー) |
1943 | 創元推理文庫104-27「犯罪の中のレディたち/下」('79) HMM'75.11 |
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2 | The Stripper ストリッパー (ザ・ストリッパー) |
1945 | HMM'80.7 宝石'58.4 |
No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
1 | Vacancy With Corpse 空き部屋の死体 |
1946 | HMM'96.2 |
【参考】「ハヤカワ・ミステリマガジン1977年6月号」(早川書房)