明日訪ねてくるがいい タイトル

明日訪ねてくるがいい

原題

Ask for Me Tomorrow

発表年

1976

著者/訳者/解説

マーガレット・ミラー/青木久恵/N

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

208(巻末「マーガレット・ミラーの最新作」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1299
前夫B・Jを探してほしい、老婦人ギリーの依頼を受けた駆け出し弁護士のトムは、国境を越え200キロもの悪路を走破して、カリフォルニア半島の海辺の小村にたどりついた。B・Jは8年前、当時妻だったギリーと裕福な生活を捨て、この村に新天地を求めてメキシコ娘と駆け落ちしたのだ。だが今トムの眼前に広がるのは索漠とした廃虚だった。無謀にも開発事業に手を出したB・Jは、この辺鄙な土地に一大リゾート農園を造ろうとして失敗し、不動産詐欺で投獄されたという。つくりかけのままのモダンな街路や立札が砂に埋もれかけまるで夢破れた中年男の墓標を見るようだった。
足取りを追うのは容易ではないが、トムにはB・Jを求めるギリーの気持ちがよく分かった。子供もなく、再婚した現在の夫が半身不随の廃人とあっては、かつて熱愛した男との日々を懐かしむのも無理はない。トムは、事業の片棒を担いだハリーというやくざ者の情報に望みを託した。だが手がかりはもう一歩のところで断たれてしまった。酒場で何者かに薬を盛られたハリーは、介抱するトムを振り切り、狂ったように干上がった河に飛び込んで無残な墜死を遂げたのだ。
次々に殺されるB・Jの過去の関係者たち。老婦人の一徹な願いが招いた戦慄の連続殺人とその意外な真相は? 円熟した心理サスペンスの名手が放つ最新作!

初版

1978年(650円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001299-7

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