黄色い恐怖の眼 タイトル

黄色い恐怖の眼

原題

One Fearful Yellow Eye

発表年

1966

著者/訳者

ジョン・D・マクドナルド/一ノ瀬直ニ

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

302

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1071
もめごと処理屋のトラヴィス・マッギーが、常夏のフロリダからわざわざ十二月のシカゴくんだりまでやってきたのは、電話で助けを求めてきたかつての女友達グローリー・ドイルの声に、何か切迫したものを感じたからだ。
グローリーは四年前、世界的な神経外科医で、七十万ドルを超える財産を持つガイスと結婚した。そのガイスがつい最近、七十万どころかまったく一文なしの状態で死んだのだ。遺産相続を期待していた家族の疑いは、若い後妻グローリーに向けられた。ぜひ身の証しをたてて欲しいというのが、窮地に陥ったグローリーの訴えだった。
グローリーの話では、ガイス博士は脅迫されていたらしい。だが、一体誰が、何をネタに脅し、七十万ドルという大金を奪ったかという点になると、何の手がかりもつかめなかった。
そんな時、ガイスの娘ハイディのふと漏らした話が、マッギーの耳をとらえた。彼女が、父親の死の数ヵ月前に食べたチョコレートに唐辛子が仕込まれていたというのだ。しかも、これに呼応するかのように、飼猫が惨殺され、自動車の中でカンシャク玉が破裂するという事件が相次いでいた。奇妙な事件を結ぶ線は何か? やがて、湖辺に全裸でうずくまるグローリーが発見され事件はがぜん無気味な様相を帯びていった……。

初版

1969年

重版

1986年再版(860円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001071-4

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