五つの死の宝石 タイトル

五つの死の宝石

原題

Five Pieces of Jade

発表年

1972

著者/訳者

ジョン・ボール/皆藤幸蔵

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

195(巻末に1972年までのボールの著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1221
ぎらぎらするカリフォルニアの太陽が窓ガラスを焼いていた。パサディナは今年も暑い夏になりそうだ。暑い夏をさらに暑くしようとしている連中がたくさんいるのだから……。
殺人課刑事ヴァージル・ティッブスがその敏腕を見込まれ、司法省の麻薬・毒物局から協力を求められた日の午後も、人々の心に苛立ちと絶望的気分を生む真夏の熱気を予感させる日差しだった。ヴァージルが聞かされたのは、中共政府が政治的意図からアメリカその他の自由主義国へ大量の麻薬を密輸する組織的キャンペーンを行っているという情報だった。が、彼は密輸ルートの捜査という畑違いの仕事には乗り気にはなれなかった。
そんな時、町では中国人ヒスイ商ワンが自宅のヒスイ陣列室で胸にヒスイを刺されて殺されていた─死体の周囲に半円形に並べられた4つのヒスイに飾られて……。現場には、日本人と黒人の混血の孤児でワンが実の娘のように世話していた長島夢子という美しい娘が残されていた。第一の容疑者である彼女をどうしても疑えないヴァージルは、事件の背後に隠された大きな力を感じ、それを追求すべく夜の街へと乗り出していった……。
黒人刑事ヴァージル・ティッブスの魅力がパサディナの夜に輝く! 東洋通の作者ジョン・ボールが東洋の”天の石”ヒスイの謎を描く、シリーズ第四作!

初版

1974年(430円)

重版

入手

絶版

ISBN

4-15-001221-0

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